2013年5月15日水曜日

ポーランド映画祭

高3の時に観たポーランド映画祭は実に鮮烈で強烈だった。後に東欧文学に興味を持ち、「灰とダイヤモンド」「尼僧ヨアンナ」「パサジェルカ」は原作も読んだ。
ゴールデンウィークも終わった5月下旬のウィークデーに日曜を挟んで4日連続上映だ。一気に8本、内容も濃いし、いま観れるか、と問われれば自信がない。
今でこそDVDで気軽に観ることが出来るが、当時は映画の存在だけは知っていても、簡単に観る事ができなかった。それが今じゃ「白樺の林」「戦争の真の終わり」以外はDVDが出ているじゃないか。映画としては未完の「パサジュルカ」まで出ているとは、すごい時代になったもんだ。

会場は、いつも線香くさい懐かしの大谷会館だ。ここでは沢山のマイナーな映画を観た。ポーランド映画祭は結構混んでいた記憶がある。ホールはなぜかスクリーンから風が吹いてきて寒かったなぁ。ロビーには昔懐かしい暖房用のスチームがあったっけ・・・。



「灰とダイヤモンド」
ズビグニエフ・チブルスキーがカッコよかった。すべてのシーンが絵になる程、構図がキマッていた。今じゃ3,000円ほどでDVDが手に入る。
「地下水道」
地下水道を這い回るシーンは観てる方も息苦しくなる。ラストは暗い気持ちになるが、どうしてもまた観たくて、大枚を叩いてVHSを買った。

「尼僧ヨアンナ」
宗教色も強く難解。もう一度観れるか、といえばキツいかも・・・。
「夜行列車」
夜行列車に乗り合わせた人々の一夜の出来事。気怠い雰囲気がクールだった。
これにもチブルスキーが出ています。